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【甦るTBCビッグロードレース】
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思い通りに行かなかった82年のケニー
- 前年に総合優勝を果たしたケニー・ロバーツがまたやって来る。この1982年もケニーのライディングを一目見ようと数多くのファンが集まった。この年ケニーはスクエア4のYZR500(OW60)を駆り開幕戦で優勝。第2戦からはグランプリマシンとして初となるV型4気筒、OW61を駆るがこれに手こずり第8戦、第9戦とリタイアした後、残った3戦も欠場しランキング4位となった。
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2ストローク最後のレースとなったクロスビー
- この年、ヤマハに移籍したグレーム・クロスビー。デイトナ200で優勝。世界グランプリでもフレディ・スペンサーやケニ・ロバーツを抑えチャンピオンのフランコ・ウンチーニに次ぐランキング2位と躍進したが、その環境になじめずグランプリからはシーズン終了後に引退した。このレースでは第1ヒートで6位、第2ヒートでは4位で総合では4位となった。
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迎え撃つ日本人ライダーたち
- 前年のTBCビッグロードレースでも表彰台に登壇した、高井幾次郎がこの年5月にYZR500(OW61)をここSUGOでテスト中に転倒し、その後亡くなってしまった。今大会は“高井幾次郎メモリアルカップ”のタイトルがプライベート参加のライダーに与えられることになった。その記念すべき受賞者第1号となったのはTZ500で第1ヒート4位、第2ヒート7位で総合5位となった平忠彦であった。また全日本のトップライダーだった金谷秀夫が現役を退くことになり、これが引退レースともなった。最後のリザルトは第1ヒート3位、第2ヒート5位で総合でも3位につけた。81年の全日本500ccチャンピオンの木下恵司は、ロバーツとバトルを繰り広げ、第1ヒート2位、第2ヒートは3位でチェッカーを受けた。
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ケニー・ロバーツが2連覇を達成
- 1981年、そして今回の1982年と、ケニー・ロバーツが全てのレースで優勝を果たし、2連覇を成し遂げた。
総合結果
1.[R] K.ロバーツ
2.[1] 木下恵司
3.{2} 金谷秀夫
4.{C}G.クロスビー
5.{62}平忠彦
6.{28}浅見貞男
7.[11]鈴木修
8.[20]上野真一
9.[27]糟野雅治
10.[5]毛利良一 -