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甦るTBCビッグロードレース
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初のワールド・チャンピオンになってエディ・ローソンが戻って来た!
- ケニーロバーツが引退し、ヤマハのエースとなったエディ・ローソン。2年目シーズンの闘いが、フレディ・スペンサーとの間で繰り広げられた。新型NSRとNSを乗換え苦労するスペンサー。そしてホンダの包囲網は厚くローソンは孤軍奮闘を強いられた。“ステディ”エディを確立し結果的にヤマハにとって4年振りのタイトルを獲得した。
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2年連続で全日本500ccタイトルを獲得した平忠彦
- この年、平はデイトナ200をYZR700(OW69)を駆り、ケニー・ロバーツ、エディ・ローソンとともにアメリカのインターカラーで走行し、4位のローソンに次ぐ5位でチェッカーを受けた。デイトナ遠征のため全日本開幕戦を走らなかったが、2戦目以降は、徐々にポイントを稼いでいく。そしてWGPデビューも果たし、オランダとベルギーでガードナーに次ぐ6位でチェッカーを受けた。
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日本デビューのウェイン・レイニー登場!
- 83年にAMAスーパーバイクでカワサキのライダーとして、タイトルを獲得した。この84年はチーム・ロバーツとしてWGP250ccでシーズンを闘った。そしてシーズンを終えて参戦する、このTBCビッグロードレースがウェイン・レイニーにとって日本での初レースであり、500ccのデビューレースともなった。
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水谷勝が4年振りの参戦!
- 1982年に全日本500ccクラスで7戦全勝でチャンピオンとなった、水谷勝。だが、この84年からはスズキがワークス活動を止めたため、水谷はプライベーターとして全日本500ccクラスを闘っていた。このTBCビッグロードレースは4年振りの参戦となる。
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国内外チャンピオンたちの意地
- 予選では、この年全日本500cc2年連続でタイトルを獲得した平忠彦が、自身の記録である1分3秒76を上回る1分3秒37とラップレコードを記録しポールポジションにつけた。38,000人を集めた決勝ではローソンとレイニーの2人がスタートから飛び出し、平は出遅れた。
結果的にローソンがパーフェクト・ウィンを達成するが、この年の第9戦の平の優勝タイム32分36秒31を2ヒートとも、それぞれ2秒以上短縮しての本気モードでの勝利であった。
国内外2人のチャンピオンの熱い走りは観客を魅了した。 -
- 総合結果
1.[01]エディ・ローソン
2.[1]平忠彦
3.[15]川崎裕之
4.[7]水谷勝
5.[02]ウェイン・レイニー
6.[6]上野真一
7.[21]浅見貞男
8.[9]鈴木修
9.[4]伊藤巧
10.[5]島田進