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波乱のTBCビッグロードレース
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台風が懸念されていたが勢力は弱まるがウエットコンディション
- レースウィークで雨が降ったのは決勝日のみ。
予選はドライコンディションで行われ、エディ・ローソンが唯一の1秒台をマークしポールポジションを獲得。平忠彦は3番手のクリスチャン・サロンを抑え2番手につけた。 -
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平忠彦はこの年全日本タイトル三連覇を達成!
- 全日本三連覇の偉業を成し遂げた平。名実ともに日本のトップに3年間君臨してきた。
同じワークスマシンを駆るローソンやサロンに、どこまで太刀打ちできるか、日本中の期待が平の背中に集まる。 -
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ウェットレースとなった決勝。
- これまでの中継映像と違い、今回はヒート1の映像は省かれている。その第1ヒートでは雨を得意とするクリスチャン・サロンとローソンのバトルとなり、14周目にはサロンがローソンを交わしてトップとなった。しかし16周目の6コーナーで、コースを横切る水の流れに乗りスリップダウンを喫した。
第1ヒートが未収録のぶん、逆に予選の各ライダーのライディングの様子が加わり、さらにFIIIレースのハイライトが収録されている。そして第2ヒートもその分多めに収録されているのだ。
この85年は、辻本聡が国際A級に昇格し、ヨシムラから全日本に参戦し、見事初年度にTT-F1のチャンピオンを獲得した。そして、このFIIIでもトップ山本陽一に次ぐ2位入賞を果たしている。 -
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2ヒート目も雨と霧を物ともせず、ワイドオープンのローソン
- 第2ヒートではサロンが転倒の影響で、スタート後、早々にピットインリタイアとなる。
序盤から引き離しにかかるローソンを追い、平はこのシーズンからホンダに移籍となった木下恵司をかわして追撃態勢に入った。17周目にサロンと同じ6コーナーでスリップダウンとなり、その後は河崎裕之も転倒となった。RGB500で参戦していた藤原儀彦が、ローソンに周回遅れにされそうになった際、抜かれまいと懸命に走る姿が収録されている。 -
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ローソンのパーフェクトウィン!
- 終わってみれば両ヒートレースを制したローソンが、TBCビッグロードレースを前年から4連勝となった。他方、平と河崎は上位走行中に転倒によりリタイアという結果になっている。
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- 総合結果
1.[01]エディ・ローソン
2.[6]長谷川嘉久
3.[2]木下恵司
4.[10]伊藤巧
5.[1]平忠彦
6.[3]河崎裕之
7.[12]島田進
8.[33]斉藤光雄
9.[7]福島秀彦
10.[38]藤喜行